本堂は、延宝(1673~1680)の昔、米山中興の祖と言われる宥善上人や、安永(1772~1780)年間の義観上人らの布教等によって、八溝山をとりまく広域に「米山薬師信仰」が高まり、多くの信徒達の寄進により、寛政2年(1790)の春、建立されたと伝えられている。 本堂は、素木造りで、禅宗様式を加味した、この地方には珍しい壮大な造りです。屋根は宝形造りで、方三間、二重の疎垂木。柱は円柱や八角柱を用い、出三ッ斗で、頭貫上には台輪を回し、柱間の中備えにも組物がある。堂の三方は横板壁で囲まれている。回廊と天井は未完成で、内部から茅葺きが見える。堂内は拭板敷で、四天柱を境に内陣があり、腰高の祭壇となっている。 四月祭りと夏の終わりの八朔祭りは、米山祭りと称せられ、近郷近在より多くの人々が集まり、賑わいをみせていたという。(塙町指定有形文化財:昭和51年2月12日指定)。アクセス:東北自動車道白河ICから国道289号国道118号利用で45分。URL:http://www.town.hanawa.fukushima.jp/ 問い合わせ先:塙町観光協会